ポール・ウェラーのソロ活動後二枚目のアルバムにして超名盤!スタイルカウンシル活動停止後、恐る恐る始めたソロ活動でしたが、この「ワイルド・ウッド」で英国、日本のトップシーンに完全復活を果たしました。
初めて、このアルバムを聞いた時の感動と言ったら忘れる事ができません。一曲目の「サンフラワー」で完全ノックアウト。ううん・・・かっこ良すぎる。ザ・ジャム時代スタカン時代とは違う自然体で鳴り響き包み込むような曲やアンサンブルは当時「フォーキー」などと形容されたりしたものです。
三十代になり、ブラックミュージックやロックへのこだわりや葛藤が自然と取れ、ただ自分らしい音楽をやろうとするポール・ウェラーの姿がここにあります。
他にも特筆すべきは、アルバム全体の音作りです。リヴァーブやディレイを抑え、生々しく個々の音が伝わってくるサウンドもこのアルバムの一つの特徴と言えるでしょう。
当時、このアルバムのサウンドがあまりにも素晴らしく感動してしまった私は、自分が活動しているアマチュアバンド「ザ・ピップ・エレキ・バンド(仮名)」のレコーディングにもこんなサウンドにして欲しいと持参し、「こんな音で録音したら下手がバレバレだぞ」と却下されたという悲しい思い出があります。
「サンフラワー」の他にもビートルズの「ロッキー・ラックーン」を思い起こさせる「ワイルド・ウッド」や大人テイストの「オール・ザ・ピクチャーズ・オン・ザ・ウォール」息子の事を歌った「ムーン・オン・ユア・ピジャマズ」、そしてなんと言っても歌詞も最高に素晴らしい「シャドウ・オブ・ザ・サン」などが個人的にはおすすめです。
いつでも聞ける色褪せない名盤。ぜひ、聞いてほしい一枚です。